【前編】適応障害で元不登校。会社は3ヶ月で退社 人気Webライター山口恵理香さん「書くことは生きること」

感性が一致しているか、が大事

 

――そもそも、ライターになろうと思ったのはどういうきっかけだったのですか。

 

最初はデータ入力とか、在宅ワーク全般をしていたんです。たまたまご紹介していただいたライティング案件で、「楽しい!」と思えたことをきっかけに、もっと数を増やしていこうと思いました。もともと書くことが好きだったわけでも、本をたくさん読んできたタイプでもなかったので、自分でも驚いていますね。

 

 

――最初はどんな記事の執筆を?

 

恋愛系のコラムです。実は最初から、恋愛系の記事を書かせていただけないか、と営業活動をしていて、ご縁があったところでお世話になりました。今もそうなのですが、自分の経験や身の回りで起きたことを、1000文字や2000文字くらいで記事にすることが多いです。

 

※山口さんが執筆した記事の一部

しがらみがストレスを産む。元不登校生がおくる「疲れない人間関係の築き方」

https://cinq.style/articles/2006

 

丁寧な暮らしどころじゃない!「心の余裕」を取り戻す方法

https://cinq.style/articles/2467

 

携帯電話があれば場所はどこでも!スマホメモでひとり会議をする方法

https://litora.jp/27975/

 

 

――いきなりライターになり、わからないことだらけだったかと思うのですが、どのようにスキルを身につけていったのでしょう。

 

WEB記事ならではの表記の仕方とか、どこまで漢字を開くかとか、実践的に学んでいった感じですね。一番戸惑ったのは、編集部からたくさん赤ペンを入れられたとき。「どう書くのが正解なんだろう?」「自分のやり方は合っているのか?」と、すごく悩んでしまいました。

 

 

――それはモヤモヤしますよね……どのように解決したのですか。

 

自分の書く技術を磨こうとしたんですけど、最終的には割り切った部分もあります。文章って、編集部と書き手の感性がある程度一致していないと、必要以上に赤を入れられてしまう気がしています。今も継続的にご依頼いただいているところは、感性が一致しているということだと思うようにしています。

 

 

――ご著書のなかで、「波長の合わない人とのご縁は手放す」と書かれていましたが、お取引先とも感覚的な相性を大事にされているのですね。

 

そうですね、同じ感覚です。

 

 

体調の悪いときもあるなか、いかに自己管理するか

 

――ライターデビューして2年目からは、営業をしなくても執筆オファーが相次ぐようになったそうですが、その秘訣は何だったと思いますか?

 

一番の要因は、ツイッターを履歴書のように更新していたことです。「この記事を書きました!」と投稿していたら、編集者から連絡が来て、「こういったお題で書いてほしい」とご依頼いただくようになりました。

 

 

――かなり順調にステップアップしていった印象ですが、何か失敗談があれば教えてください。

 

体調がうまくコントロールできないときがあって、打ち合わせになかなか行けなかったり、タイミングが合わなかったりして、仕事のチャンスをなくしてしまったときがありました。ただ、(体調が)ダメなときはダメなんだと自分なりに経験できましたし、それでも理解して依頼をくださるお取引先もいらっしゃるんだと気づけました。

 

 

――現在も体調がよくないときはあるかと思います。どのように体調管理をして、お仕事に支障をきたさないようにしているのですか。

 

打ち合わせは必ず11時以降(※朝は体が鉛のように重く、思うように動けないことがあるため)で設定するなど、自分なりに工夫しています。打ち合わせは相手の方にもお時間をいただいているので、極力キャンセルはしたくない。直前に具合が悪くなってしまうことを、最小限に抑える努力はしています。

 

それでもコントロールできる範囲を超えて、動けないときもあります。どのように自己管理をするかは、自分で「こうした方がいいかな」と実験を繰り返して、見つけていきました。

 

 

――ご著書には、体調管理や時間管理の方法がとても細かく書かれています。ご自分と向き合い続けることで、スタイルを見つけていったのですね。

 

そうですね。最初は「自宅で仕事をしたい」ということが目標だったので、それをクリアできているっていうのは私のなかで大きいです。(取材・文 月に吠える通信編集部)

 

後編へ続く