徹底検証!自宅、カフェ、電車…読書をするとき、どこが最も集中できるか?       

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本が読みたい。「出版・ブンガク偏愛」を謳っている我々はいつだって、この欲求に突き動かされてきた。

 

授業中、開いた教科書の後ろにこっそり本を隠して、先生に怒られた。試験前、気分転換にと手を伸ばしたマンガを全巻読破してしまった。寝る前にちょっとだけ、と布団に持ち込んだ本を読みふけっているといつの間にか朝を迎えていた。誰しもこんな経験があるだろう。

 

満員電車で、前に立つ人の背中に文庫本を載せ、読書に耽る青年を見たことがある。さすがに驚いてまじまじと見つめてしまったが、彼の真剣な眼差しには私のちっぽけな常識など退けるだけの力があった。読書欲の前には、常識などチリにも等しい。ああ、我々はかくも読書に取り憑かれている——。

 

しかし、私などは満員電車で文庫本に夢中になる彼に、内心でツッコミを入れたくなるのだ。「きみ、それ本当に集中できてるの?」と。


 

本の虫たちに聞いた、集中できる場所

 

せっかくなら、最も集中できる場所で大好きな本に没頭したい。お気に入りの本にふさわしい場を設けて、読書に臨みたい。意外に知らない「読書をするとき、どこが最も集中できるのか?」について、ゴールデン街の本の虫たちにアンケートを取ってみた。

 

「あなたが最も集中して読書ができる場所を教えてください」

 

最も多かったのは『自宅』。周囲を気にせず読書に没頭するには、やはり人目を気にせずくつろげる空間が必要なのだろう。『自宅』といっても、「真夜中の自室(20代女性)」や「自宅のこたつ(20代男性)」など、自宅のどこなのかを限定する人が多かったのが興味深い。

 

僅差で続くのは『電車』と『カフェ』。周囲に人がいた方がかえって集中できるという意見も多い。『カフェ』派は近所の喫茶店や、チェーン店でもここがいい!と指定している人がほとんどだった。

 

そして、意外と多かったのが『お風呂』だ。なんと『図書館』より多い。「お風呂(20代男性)」「お風呂で半身浴をしながら、が一番です(30代女性)」と、性別年齢問わず優雅なバスタイムを楽しんでいる人が多い。

 

集中できないのは環境のせいだけじゃない?

 

では逆に、「読書をしようと思ったけれどちっともはかどらなかった……そんな場所やシチュエーションは?」という質問。多くの回答が寄せられた中で、印象的なエピソードを一部紹介したい。

 

  • 「実家に帰省するとき。時間があるだろうとたくさんの本を持って行くけど、たいていは一冊も読み終わらない…(20代男性)」
  • 「図書館で本を読もうと思ったけど、面白そうな本が周りにありすぎて、結局集中できませんでした(40代女性)」
  • 「揺れのひどい船内(20代男性)」
  • 「ス〇ーバックス。ス〇バで本読んでくつろぐ私のライフスタイルドヤッて風に見えてたら恥ずかしい。周囲が気になり集中できない(30代女性)」
  • 「里帰り中の妻が産気づいたという連絡をもらい、妻の実家に向かっている最中の電車(20代男性)」
  • 「靴を脱いでゆっくり読みたいので、靴を脱げない場所(20代男性)」

 

アンケート結果を見ると、「読書に向かない場所」に「読書に集中できる場所」として挙がっていた「電車」や「カフェ」を挙げている人も多い。

 

つまり、読書に集中できるかどうかは、場所だけで左右されるわけではないようだ。妻のお産を待つ夫の例のように、読むときの精神状態も集中度を左右するのではないだろうか?