伊藤計劃の『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』が今秋劇場アニメ化 ノイタミナムービー「Project Itoh」

 

 

 

「ノイタミナ」とは、フジテレビで毎週木曜日24:50から放送されている深夜アニメ枠。「ノイタミナ」、なんだかおしゃれで思わせぶりな響きだなと思いきや、「Animation(アニメーション)」を逆から読んだだけという、これまた超どストレートなネーミングです。

 

「アニメの常識を覆したい」「すべての人にアニメを見てもらいたい」というコンセプトのもとに2005年に設立されたこの「ノイタミナ」では、過去に奥田英朗原作の『空中ブランコ』、森見登美彦原作の『四畳半神話大系』など、小説原案の作品が多くアニメ化されています。

 

他にも、坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』『復員殺人事件』などを原案としたオリジナルストーリーのアニメ『UN-GO(アンゴ)』も制作されていて、文学とのクロスオーバーにとても積極的。

 

また、2012年に放送され、劇場化もされた『PSYCHO-PASS サイコパス』は特に人気を博したアニメなのですが、こちらもとても文学になじみ深い作品となっています。

 

あらすじはとても複雑なのでここでは省略しますが、注目したいのは作中に見られる文学からの引用の多さ。

 

「善悪の彼岸」フリードリヒ・ニーチェ
「人間不平等起源論」ジャン=ジャック・ルソー
「ハムレット」ウィリアム・シェイクスピア
「マクベス」ウィリアム・シェイクスピア
「情念論」「精神指導の規則」ルネ・デカルト
「赤と黒」スタンダール
「失われた時を求めて」マルセル・プルースト
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」フィリップ・K・ディック
などなど……

 

これらの文献からセリフが引用されていたり、登場人物がその本を読んでいる描写があったりするなど、作中にちりばめられている元ネタを探すだけでも、文学ファンはめちゃくちゃ興奮してしまうこと間違いなしなのです(実際私もストーリーそっちのけでネタ探しに引き込まれてしまいました、もちろんストーリーもとても面白いですよ)。

 

そんな、文学ファンのハートをがっちり捕えて離さないノイタミナさんが手掛ける「Project Itoh」がおもしろくないわけがないでしょう!アニメデビューするなら、今ですよ!

 

まだ小説を読んでいないみなさんは、秋の劇場公開までにしっかり予習しておきましょうね。
ちなみに個人的には『ハーモニー』の方が読みやすいと思うので、最初に『ハーモニー』を読んで伊藤計劃の世界観に馴染んでから、ページ数もちょっと重めの『虐殺器官』に取りかかることをおススメします。

 

『ハーモニー』『虐殺器官』の2作は、アニメ雑誌「Newtype」でのマンガ連載も決定しています。
4月10日発売の5月号から連載が始まるので、こちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。(文・こーのまな)

 

<Project Itoh 公式サイト>
http://project-itoh.com/

 

<ノイタミナムービー 公式サイト>
http://noitamina.tv/movie/

 

<Newtype 公式サイト>
http://webnewtype.com/