※前回のインタビューはこちら
中学生のころから「ジュニアアイドル」として芸能界入りをはたしたちゃんもも◎さん。現在は、「作家」「アイドル」以外にも、「アーティスト」としての顔も持っている。幅広く表現の場を求める彼女は、いったいどのようなことを考え、感じながら日々をいとなんでいるのだろうか。
ネガティブな原動力から、ポジティブな原動力へ
—過去にジュニアアイドルもされていたとのことですが、小さいころから性に対する嫌悪感はあまりなかったんでしょうか?
プライベートで性的な対象としてみられるのは苦手だけど、自分のことを商品としてみられる分には大丈夫です。そういう性的なものを使ってでも絶対に有名になりたいと思ってたし、それを使えば絶対にいけるとも思ってました。
—その、「有名になりたい」という原動力はどこからきていたのでしょうか?
もも、ちっちゃいときは極貧で小屋みたいなところに住んでたんですけど、近くに住んでたお金持ちの子とか、バカにしてくるまわりの子とかを見返したいっていうきもちが最初は原動力でした。でも、いまはむしろポジティブなきもちでがんばれてますね。
テラスハウスに出て自分を知ってくれる人や応援してくれる人が増えて、きっかけやチャンスをつかんだことで、気持ちを切り替えられたんだとおもいます。最初にもってた「なにくそ魂」みたいな部分は満たされて、ひとつ次のステージにいった感じです。
でも、まだ全然なにも成し遂げてはいないから、あたらしい目標にもどってこれたとおもいます。ちっちゃいころの「歌手になりたい」とか、そういう純粋に「こうなりたい」っていう気持ちを信じて今はがんばってますね。
いまは「アイドル編」を精一杯生きたい!
—幅広く活動されていらっしゃいますが、現在のお仕事の状況やライフバランスについて教えてください。
いま、「アイドル」「作家」「アーティスト」の3つのお仕事をしていますが、主軸はバンもん(「アイドル」)ですね。文章を書く仕事はいまはそんなに積極的にはしていないです。それよりも、コンセプトを書きながら、自分の作品を発表するっていうのが性に合ってますね。
「アーティスト」としては、自分が被写体になるんじゃなくて、理想に近いアイドルさんをモデルにつかって写真展をやったり、写真のプロデュースをやったりしています。
もちろんこれ(処女作)の続きは書きたいし、いま生きている「アイドル編」を書いたらおもしろいとも思うんだけど、まだ文章を書くたくわえが少ないから、それを書くのは30代くらいになってからかな。まずは、目の前の「アイドル編」の人生を全力でがんばって、売れます!!
でも、映画は大好きだから映画がらみの執筆だったらいますぐにでもやりたいです。
—映画のコラムも書かれていましたよね。映画だととくに何がお好きなんですか?
それ、聞かれたらなんて答えようかな〜って最近すごい考えてたんですよ!(笑)答え次第で人間性決められちゃう気がして…。
ちょっと1分だけお時間もらってもいいですか?!
—どうぞどうぞ(笑)
…1分後…
やっぱり、『ヘルタースケルター』(監督:蜷川実花)かな。
ほかにもいっぱいありますよ。スタンリー・キューブリックも好きだし、園子温の『愛のむきだし』も好きだけど、そういうのはまわりから「斜に構えてる」って思われちゃいそうでちょっと言いにくい……。
こういうときは『バックトゥーザフューチャー』とか『スターウォーズ』とかいうのが一番いいですよね(笑)。(取材&文 マナ・コノ)(その3に続く)
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