「用意された食卓」に隠された秘密を初公開!カニエ・ナハ×谷郁雄トークイベント

 

6月12日、詩人のカニエ・ナハさんと谷郁雄さんによる「恋人と食卓~詩と写真をめぐるトークと朗読」が下北沢B&Bにて行われた。カニエさんは、第21回中原中也賞を受賞した『用意された食卓』に、ある秘密が隠されていることを明かし、「人に話すのは初めてですが」とその内容について語った。

 

今年、カニエさんは『用意された食卓』を、谷さんは『恋人募集中』を、それぞれ青土社から出版。本イベントはその刊行記念として開催された。

 

 

この日が初対面で、30分前に顔を合わせたばかりだという二人。“大先輩”を前に、カニエさんは少し緊張気味の様子。だが谷さんの作品について感想を求められると、表情を輝かせ、「老若男女どんな方が読んでも分かりやすい。深みもある」と絶賛した。

 

一方で谷さんは、カニエさんの詩を「とてもやわらかい、ソフトな方なのに、すごく鋭い詩を書いていらっしゃる。典型的な現代詩があるとすればそれに近い」と評価する。

 

そして、その作品が難解であることを指摘し、「何回か拝読したが、『これは何なんだ』と(笑)。どういう心理で書いているんですか?」と、創作過程に興味津々の様子。

 

それを受けて、カニエさんは「自分の中でも、意味が分からない方を目指していて。書いていく中で、意味が分かってしまう部分は捨ててしまうんです」と回答する。

 

「詩は総合芸術だと思っていて、絵画的側面や音楽的側面、小説的側面もあります。そこで、(読者は)視覚的な印象も受けると思うんです。(私の詩は)言葉を組み立てて意味が通るようにするというより、音を整えていくような、絵を描くようなイメージで詩を創りますね」と詩作の裏側を明かした。