【第3回】月子を甲子園に連れてって 第11回出版甲子園グランプリへの道 明暗が分かれた2人

tsukiko

 

締め切り間際にドタバタがあったものの、無事に企画の応募が完了したそーたとみもりん。一次審査の結果が発表されるのは、7月下旬とのこと。果たして2人の企画は通過したのだろうか?

※ 前回の記事はコチラ

 

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 8月に入り、早速二人に集まってもらった。場所は新宿の焼き鳥屋。とりあえずはお疲れ様、ということで、慰労会を兼ねての結果報告会である。

 

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まずはみもりんの結果発表から。「レオン革命」の本の企画から、締め切り当日に急きょ方向転換。最終的にみもりんが応募したのは、「ともだちづくり―カオスな女子寮はうってつけ」というエッセイ本の企画だ。

 

内容は、人付き合いが苦手だった彼女自身が、寮生活を通じて友人関係の大切さを学び、新しい自分に出会うことができた。そんな体験を、様々なエピソードを交えながら、面白おかしく描いたエッセイだ。

 

 

さて、結果は……

 

みもりん「ダメでした」

 

えっ? つまり……

 

みもりん「落ちてしまいました……」

 

……はぁぁ、残念! 残念! 残念!!

 

出版甲子園の実行委員会から、落選理由についてメールが届いていたそうなので、早速見せてもらう。それによると、女子寮という題材は興味深いものの、内容が個人的な体験談に終始している印象が大きく、一般ユーザーが購買者になることが想定しづらい。

 

また、女性のコミュニティを描いた類書は多くあるため、差別化となるアピールやメリットが必要だが、みもりんの企画はその部分で弱かったという。仮に初版5000部で書籍化した場合、売り切るのは難しい、という見識だった。

 

「悔しいです……」とみもりん。敗因について、「レオン革命の企画は、誰も思いつかなくて面白いだろうな、って感じで始めちゃったんです。けど、最初からもっと自分に書けそうな企画を考えておけばよかった。そーた君を見てたらずっとそうしてたから、私もマネしておけばなー」と振り返った。

 

そしてみもりんは、もしそーたが決勝まで進んだら、チアリーダーのコスプレをして応援に駆け付けることを宣言し、結果報告を締めくくった。

 

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photo by dragonsfanatic

 

 

みもりんの夏、ここに終わる。

 

 

続いてはそーた。彼が応募したのは、「宅浪受験マニュアル」「ザク女子」「引け面」の3つだ。彼自身の体験をまとめた「宅浪受験マニュアル」をはじめ、変わった切り口で勝負したほかの2つも期待が持てる。どれか通っていればいいのだが……

 

そーた「ザク女子企画が一次試験通りました」

 

わー、やったね! しかし、そーたはなぜか浮かない顔だ。その理由は、最も情熱を注いで企画した「宅浪受験マニュアル」が落ち、アイデアで勝負した「ザク女子」が通ってしまったからだという。

 

そーた「結局、インパクト勝負なのかなぁと。めっちゃ頑張って書いた宅浪受験マニュアルがダメで、発想だけで書いたガンダムの方が通っちゃって、複雑ですね」

 

そんなもんなんだよ、そーた。大人の世界っていうのは、思い通りに行かないものなんだよ! そんな話をしながら、実行委員会からのフィードバックを見せてもらった。まずは「ザク女子」について。

 

「ザク女子」という表現は面白いが、企画書からはそーたがなぜこの企画を作成したかが見えてこない。二次審査ではそこを明確にすることと、モビルスーツの具体例をもっと数多く書きだしてほしい、とのことだった。

 

確かに的を射た指摘である。「なぜあなたが、今、この本を出す必要があるのか?」をもっと明確にし、サンプルも増やさないと、二次を通過することはないだろう。しかし、そもそもガンダムがそれほど好きでないそーたは渋い顔だ。「サンプルも、マニアならいっぱい出るんでしょうけど……二次審査に向けてもっとガンダムの勉強しないとな」とぼやいている。

 

ちなみに、彼の本命ともいえる「宅浪受験マニュアル」が落選したのは、類書が非常に多い分野にも関わらず、独自性に欠けていることが理由だった。大勢に埋もれた男・そーた。落ち込むな、人生はまだ長い。

 

 

とにかく、現時点で決勝進出の可能性があるのは、そーたの「ザク女子」だけである。何としても決勝まで進んでもらうしかない。だって、このままでは企画倒れになってしまうから! そこで、こんな提案をしてみた。

 

コエヌマ「3次審査に進めなかったら、罰ゲームね」

そーた「えっ!?」

コエヌマ「ここで負けたら、企画として成立しないでしょ。だから、罰ゲーム」

そーた「ええっ!? オレ、残ったのになんで??」

コエヌマ「罰があった方が面白いからに決まってるじゃん」

そーた「……」

 

顔が引きつるそーたに、様々な罰ゲームを提案した。その一例はというと、

 

  • よみうりランドでバンジージャンプ
  • 新宿ゴールデン街で小料理屋を営む、元ボクサーの店主にボディーブローを喰らう
  • 「鶯谷デッドボール」に潜入(どんなところかはググってください)
  • 女王様に縛られたり吊るされたりする

 

などなど。罰を受けたくないそーたと、罰を与えたいコエヌマによる激しい議論(?)の末、とうとう罰ゲームが決定した! それは、セクシー男優として活躍中のしみけんさんが、期間限定でオープンしたカレーショップ「志み津」で、ウ○コ味のカレーを食べるというもの。

 

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カレーショップ「志み津」公式サイトのスクリーンショット

 

そーたは諦めた表情で、「もう決勝とかどうとかより、ウ○コカレー食べたくないモチベーションで頑張りますよ……」とポツリ。その様子を見て、人ごとのように笑っているみもりんに、連帯責任が適用されることを伝えると、「ええっ!」と声を上げる。

 

そして彼女は、これまでに見せなかったセクシーな笑顔で、「ウ○コカレー食べたくないから、頑張ってね❤」とそーたを激励したのだった。

 

そんなこんなで、結果発表会は終了した。二次審査の結果が出るのは9月上旬とのこと。果たしてそーたの「ザク女子」は通過するのか!? う○こカレーを回避することはできるのか!? 次回に続く(文・コエヌマカズユキ)。
photo by dragonsfanatic