恋の行方を左右する!理想的なデートご飯はこれだった

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さて、最後に、さまざまなメニューを食した中でも「これはデートメニュー史に残るな」と感動した理想・最悪のデートご飯を、それぞれ殿堂入りとして紹介したい。まずは理想から。

 

【殿堂入り/理想のデートご飯】ドリア

原作で至高とされたグラタンとは親戚のようなメニューであるドリア。マカロニから飛び出るホワイトソースを被弾する恐れがないため、個人的にはこちらの方が無難なように思う。メニューによっては彩りが悪いことが玉に瑕だが、一般的だし、値段も手頃だし、何より原作で太鼓判を押されたメニュー(の親戚)と非の打ち所がないということで殿堂入りとした。

続いて、最悪の方を紹介する。

 

【殿堂入り/最悪のデート飯】カニ

もう、この風格である。ものこそ言わぬが「食べにくいです」というオーラが全身から発せられており、まさに強者多くを語らず、と言った具合だ。実際食してみてもバキバキ音はするわ手は生臭いわ黙るわで、デートどころではない。コミュニケーションが苦手な相手と飛び道具的に食べる分にはありかもしれないが、殻をむさぼる姿は誰がどうみたって百年の恋も冷めるだろう。

 

最悪度合いがずば抜けており、比較する他のメニューがあまりにも霞んでしまうという理由で見事殿堂入りを果たした。以上がメニューの検証である。

 

検証を終えて

 

こうしてみると、エビ・イカ・カニといった無脊椎動物はデートに不適切だという傾向が見られる。理由を考えてみたが、背骨がなく硬い殻で覆われている都合上、どうしても剥く、もしくは剥かずにそのまま食べる事になる。そうすると大きな音が鳴るのは必至だ。デートで音が鳴る食べ物はどちらかというと避けることが好まれるので、このような結果になったのではないか。

 

イカは殻こそないものの、脊椎動物と比べると身体が小さく身が少ないため、思う存分味わおうとするとワタやスミといった癖の強い部分を食すことも多い。そういった観点から、デートには向かないとカテゴライズされてしまったのではないだろうか。

 

一方、理想のデートメニューに名を連ねたメニューは洋食が目立つ。これには、食べる際にナイフやフォークを使う食文化が関係しているのではないか。キッシュやドリアは、食べやすい大きさに切り分けたり、ちょうどいい量だけをすくったりすることで、食べる前に口に入れる量を調節することができる。そうすることで、ぼろぼろこぼすこともなければ、汁が飛ぶ可能性も軽減できる。

 

それに対して箸を用いることが多い和食や中華料理は、口に入らない具材は「噛みちぎる」ことになる。噛みちぎる際は汁などが飛び散る危険もあるし、歯を出して具材を引っ張る様は美しいとは言えない。そういった食べるときに使う道具に起因する差異により、自ずと洋食が選ばれる割合が高くなったのではないか(唯一和食でランクインしている寿司は、噛みちぎる必要がない)。

 

とはいえ、デートをきっかけに将来をともにしていくような相手となれば、あれを食べるのはいいけどこれは気が引けるなど細かいことは言っていられなくなると思う。むしろ、例え醜態を晒したとしても「これおいしいね」と笑い合えるような相手と巡り会うのが1番の幸せで、それこそ「理想」の人生プランなのではないか、ともっともらしい言説でこの記事を終えたい。(文・三塩真穂)

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