改めて、特訓開始
気を取り直して、実践に参加させてもらう――が、なかなか和了ることができない。
「配牌とツモが悪いんだ」と自分の雀力の無さを棚に上げて打つ私。一向に流れが来ず、こんな感じの地味~な配牌が続く。
そうしているうちに、ピンチがやって来た。私からは見えないが、対面がこんな手でテンパイしていたのだ。
ツモれば役満の四暗刻、ロンだと三暗刻、トイトイ、メンホン、役牌で倍満以上確定。この様子を後ろから見ていたコエヌマ編集長は、「ぶっきー、振り込め」と密かに思っていたのだそう。その理由は、「振り込めば記事的に面白くなるから」とのこと。鬼畜だ、この人。
結局、倍満振り込みは逃れたが、最初の局はラス(ビリ)で終わり、その後の結果も芳しくなかった。悲しみの休憩。
さつきママの手作り生姜焼きの美味しさに復活した私は、ママにアドバイスを受けつつ練習再開。
「牌効率が悪い!」
「完成形を考えて!」
「もっと方向性を定める!」
「なんでそれ切ったの!」
さつきママの教えは超・スパルタだが、理論的でとても分かりやすい。色々言われながら考えて打っていると、段々自分の弱点がわかるようになってきた。
私の主な弱点は、こんな感じだ。
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今更だが、「麻雀はなんとなく打っていたら負ける」ということを実感した。この瞬間から心を入れ替え、アドバイスをもとによく考えて打つようにした。 すると、心なしか良い和了ができるようになってきたのだった。
ツモ! ロン! ツモ! 快進撃が続き、点棒が増えていく。
そして、ついに迎えた最後の局。 いい感じでツモってきて、五八萬待ちでリーチ。絶好調の私を警戒して、メンバーたちは安全牌を切り始める。誰からも出ることがないまま、順番が回ってきた。
「来いっ!」
気合を入れて牌を引くと、なんと一発ツモ!
しかも、三色になる高目を引いて倍満。体たらくが続いていた序盤とは裏腹に、トップで終了したのだった。
特訓を終えて
さつきママ曰く、麻雀の極意は「振り込まないこと」だそうだ。この日、私は何度振り込んだことだろう…。しかし今回、アドバイスにあったように、常に完成形を浮かべながら、牌効率を意識して打つだけで、結果が大分異なってくることがわかった。実力も自信も付いた気がする。
私「これで次回フリー、行けますかね?」
コエヌマ「行っちゃいましょう! ただし……」
私「?」
コエヌマ「トータルで負けたら罰ゲームですよ。どんなのがいいですかねえ?」
私「!?」
コエヌマ「焼肉おごるとか、ミニスカコスプレで街を練り歩くとか(ニヤニヤ)」
私「……」
コエヌマ「あと、麻雀といえば通り名が必要ですよね。『“卓上の不器用”ぶっきー(※)』なんてどうでしょう?」
私「……」
というわけで、格好いい(?)通り名も決まり、次回はいよいよ雀荘デビュー。 調子に乗った私は、このまま勝ち続けることができるのだろうか!?
※ぶっきーというあだ名は不器用なことが由来している
今回の感想
麻雀って、楽しいですよね。(取材・文 ぶっきー)
取材協力
「ACTRESS (アクトレス)」
住所:新宿区歌舞伎町2-8-3 最上ビル202
月~土:19:00~5:00
電話:03-6380-2993