麻雀との出会いは漫画『咲-saki-』
こんにちは、ぶっきーです。私の趣味は麻雀です。
『咲-saki-』を知らなければ、私が麻雀をすることはなかっただろう。いわゆる萌え系の作画で、宮永咲や原村和といった「麻雀部」の女子高生たちが、全国大会を目指すという部活青春ストーリーだ。
見どころは、なんといっても個性的かつ能力豊かなキャラクター達で、必殺技が「嶺上開花(※1)」だったり「海底摸月(※2)」だったり、自分の捨て牌を見えなくさせたりするなど、とにかく何でもありのバトル麻雀が繰り広げられる。
この漫画のおかげで、私の麻雀に対するイメージが大きく変わった。
※1、※2 いずれも麻雀の役の一つ。嶺上開花(リンシャンカイホー)は、槓(カン)をした際の嶺上牌(リンシャンハイ)でツモあがりすること。海底摸月(ハイテイツモ)は、最後のツモ牌でツモあがりすること……要は“滅多に出ない役”である。
昔も今も愛され続ける『麻雀放浪記』
次にハマったのが、阿佐田哲也著の『麻雀放浪記』だ。時は戦後の復興期。主人公・坊や哲を始めとする強烈な個性を持つ博徒たちが、人生を賭けた熱い戦いを繰り広げていく。
小説の中で牌活字が出てくるという斬新な手法を用いており、雑誌で連載が始まった昭和44年から現在に至るまで、多くの麻雀ファンを魅了し続けている。特に積み込みやすり替えなどのイカサマ合戦の場面は、冷や汗ものの緊張感に包まれ、読む手を止めることができないほどだ。
そうだ、雀荘破りをしよう
こうして素敵な麻雀漫画や本を読み漁り、初心者ながらに本やネット麻雀でルールを覚えた私は、ある日思った。
「そうだ、雀荘破りをしよう」
せっかくなのでその様子を記事にしたいと言うと、麻雀好きのコエヌマ編集長は快くOKをしてくれた。こうして、この麻雀企画は始まったのだった。
「まずは練習をしましょう」
すぐに雀荘に乗り込もうとする私を諭し、コエヌマ編集長は冷静な意見をくれた。なるほど、確かにその通りだ。編集長によると、歌舞伎町の女装バー「ACTRESS(アクトレス)」にて、毎月麻雀大会を開催しているとのこと。早速参加させていただくことにした。
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同店のさつきママは、小学生の頃から家族に麻雀を仕込まれるという、英才教育(?)を受けてきたエリート雀士。コエヌマ編集長は「麻雀放浪記」にかぶれて、かつて雀荘で雀ボーイをしていた経験を持つ。この二人に教われば非常に心強いだろう!
コエヌマ「はじめに大事なことを教えておきましょう」
そう言って、突然牌を混ぜだす編集長。
コエヌマ「はい!」
私「なんですか、それ?」
コエヌマ「これが元禄積みです。自分のツモる牌を自由に操作する技です」
私「おお!!いきなりイカサマですか!」
コエヌマ「そしてこれが、つばめ返しです! 配牌を全部すり替えて、天和(※)を作るイカサマです(キリッ)」
※親が配牌時にアガっている状態のこと。役満。子が最初のツモでアガるのは地和で、同じく役満。
私「(嫌な予感が…)」
コエヌマ「あっ、、、」
私「……」
コエヌマ「……真面目に練習しましょうか」
私「そうですね」
※以下の動画は正しいつばめ返し。良い子の皆さんはマネしちゃダメですよ。