【閲覧注意?】彼女とデートなう♡に使っていいよ ~歌人・鳥居さんと文学館デート~

「彼女とデートなう。」に使っていいよ。

 

2017年、そんなツイートが投稿された。つぶやいたのは、1000年に一人の逸材と言われるタレントの橋本環奈さん。同ツイートは約15万回リツイートされ、50万近くのいいねを獲得。その後、芸能人や一般人を巻き込んで大流行となった。

 

 

今さらではあるけれど、月吠え通信でもぜひこのブームに乗りたい! クリスマスを寂しく過ごす人たちを笑顔にしたい! 誰か都合良く協力してくれないかな。橋本環奈さんみたいな子だったら最高なんだけど。

 

橋本環奈さんといえば、映画「セーラー服と機関銃」や、ドラマ「今日から俺は !!」でも、セーラー服に身を包んでいて似合ってたなぁ……橋本環奈さん……セーラー服……ん、セーラー服?  セーラー服!?

 

 

鳥居「こんにちは! 今日はよろしくお願いします」

 

ということで、セーラー服の歌人・鳥居さんが協力してくださいました! 今回のテーマは「文学館でデートなう♡」。月に吠える通信の名前の由来でもある、詩人・萩原朔太郎にゆかりの深い前橋文学館へ向かいました。

 

ここから先はドラマ仕立てでお届けします。

 

* * *

 

僕「ヤバい! 彼女との待ち合わせ時間、10分も過ぎちゃってる!」

 

彼女との待ち合わせは、群馬県・前橋にある知る人ぞ知るお洒落カフェ「月に開く」。でも僕は、着る服を迷いまくったり、2回も歯磨きをしたり、鼻毛が出ていないかあらゆる角度から確認したりしているうちに、遅刻してしまった。初デートだというのに、怒ってなければいいけど……

 

彼女「んもぅ! 遅刻だよー?」

 

 

僕「ご、ごめんなさい……」

鳥居「なーんて、うそー。全然大丈夫だよ……ん、どうしたの? じろじろ見て」

僕「いや、何でもない(怒ってもかわいいな……)」

鳥居「ここお洒落だねー。こんなカフェがあるなんて知らなかったよ。本たくさんあるし、待ってる時間も退屈しなかったから、許してあげる」

 

 

鳥居「で、今日は、どこ行くんだっけ?」

僕「文学館デートなんて、どうかな」

鳥居「そうだったね! 渋い、でも面白そう!」

 

喜んでくれてる! 文学好きな彼女のために、展示が面白いと評判の前橋文学館をリサーチしておいて良かった!

 

鳥居「ちょっと待ってね。クリームソーダ、まだ残ってるから」

僕「ゆっくりでいいよ」

鳥居「ううん、早く行きたいから! そうだ、食べるの手伝って。はい、あーん」

僕「あ、あーん……」

 

 

鳥居「どう、美味しい?」

僕「う、うん(間接キス……ドキドキ)」

鳥居「じゃあ、そろそろ行こうか?」

 

* * *

 

カフェを出て文学館へ。川沿いの道を歩きながら、まったりおしゃべり。

 

僕「この川は広瀬川といって、萩原朔太郎も好んで歩いたんだよ」

鳥居「へぇ、そうなんだ、すごい! 詳しいねー!」

僕「へへへ(鳥居さんに褒められちゃった)」

 

 

鳥居「今日行く文学館って、どんなところなの?」

僕「前橋文学館。ちょうど今は、『サクタロウとアートする』っていう企画展をやっているんだ。漫画『月に吠えらんねえ』とコラボもしてるよ」

鳥居「へー、あの『月吠え』とコラボしてるんだ! 私、大好きだから嬉しいな♡」

僕「よかった。朔太郎が好きって言ったら、暗いとか思われるかと思って、ちょっと心配してたんだ」

鳥居「そんなことないよ。私、詩も大好きだもん。だから、今日もすごく楽しみにしてたんだ。もちろん……」

僕「?」

鳥居「あなたに会えることも」

僕「(照)……」

 

 

僕「つ、着いたよ、前橋文学館」

鳥居「あ、朔太郎さんだ! 一緒に写真撮りたーい!」

 

 

鳥居「わー楽しいー! ねぇねぇ、どう? 私と朔太郎さんのツーショット!」

僕「す、素敵だよ…… (僕も彼女と一緒に写真を撮りたい! なんて言えない……)」

鳥居「どうしたの? ソワソワして」

僕「(朔太郎にヤキモチなんて、やいてないんだから!) は、早く展示を見よう」

鳥居「わわっ!」

 

 

鳥居「不思議な展示だね。文学館なのに、たくさんのアートが並んでいる」

僕「『サクタロウをアートする』は、朔太郎の詩をいろいろなアーティストが表現しているんだよ」

鳥居「すごくおもしろい! 文学館って堅いイメージだったけど、けっこうインスタ映えするじゃん?」

僕「そうでしょ。前橋文学館は館長がユニークで、文学好きじゃなくても楽しんでもらえるよう、いろいろ工夫をしているんだよね」

鳥居「あっ、『月吠え』だ! ねえねえ、写真撮って~」

僕「いいよ(はしゃぐ鳥居さん、かわいいな……)」

 

 

そして楽しい時間はあっという間に過ぎ――

 

鳥居「ふー、楽しかった! 展示もたくさん見たし、写真もたくさん撮ったし、すごく満足」

僕「よかった。僕も、とても楽しかったよ(鳥居さんと一緒にいられて)」

鳥居「あっ、もうこんな時間。そろそろ帰らないと」

僕「……うん(本当は別れたくないけど)」

 

 

鳥居「じゃあ、バイバイだね」

僕「うん、今日は本当に楽しかったよ。どうも、ありがとう」

 

いよいよ、本当のお別れだ。さみしいけど、僕は鳥居さんに背を向けて歩き出そうとした。すると……

 

鳥居「ちょっと待って!」

僕「!?」

鳥居「ちゃんと払えよ」

僕「え、え??(何か、さっきと全然雰囲気ちがう……!?)」

 

 

鳥居「レンタル彼女指名料およびモデル料、現金一括で。まさか、この私とタダでデートできるとでも思ってた?」

僕「……」

 

* * *

 

すっかり軽くなった財布を手に、意気消沈する僕。笑顔の鳥居さんは、その白くきれいな指で僕の頬に触れ、こう言った。

 

鳥居「またデートしようね、絶対♡」

僕「は、はい……」

 

 

 

 

僕はハッと目を覚ました。鳥居さんの姿はなく、僕は自宅のベッドにいた。

 

文学館デート、夢だったんだ、なぁんだ。今日はクリスマス、予定はない。もちろん彼女もいない。けれど、いいんだ。無理してリア充を目指しても、いいことなんかないんだから(あの夢がそう教えてくれた気がする)。

 

お気に入りの喫茶店に行って、本を読んで、いつも通りの休日をのんびり過ごそう。それが、僕にとっての幸せなんだから。

 

僕は勢いよくベッドから起き、カーテンを開けた。一日の始まりを告げるまぶしい日差しに、思わず目を細めた。(脚本 月に吠える通信編集部)

 

* * *

 

はい、オッケー!!!! ありがとうございました!!!!!!(鳥居さんファンの皆様、本当にすみませんでした)。

 

というわけで、せっかくなのでインタビューもさせてもらいました。次回に続く。(取材・文 月に吠える通信編集部)

 

取材協力

 

鳥居さん(モデル)

 

関連作品

前橋文学館(ロケ地)

住所:群馬県前橋市千代田町3-12-10

休館日:水曜日・年末年始(祝日の場合はその翌日)

観覧時間:9時~17時

TEL:027-235-8011

WEBサイト:http://www.maebashibungakukan.jp/

 

ブックバー月に開く(ロケ地)

住所:群馬県前橋市千代田町3丁目3-22

営業日:木~日(定休日:月~水)

営業時間:15~22時

TEL:070-1483-4472