【後編】人への興味と好奇心 「面白いことをとことん書く」記者がタクシーに着目した理由

※前編はコチラ

目次

「この人は楽しみながら書いている」と思われたい

 

――栗田さんが記者になった経緯を教えてください。

 

学生時代に沢木耕太郎さん、野村進さん、後藤正治さん、高野秀行さんなどノンフィクション系の本を読んだことが、今の仕事に関心を持つようになったキッカケです。在学中にライタースクールに通い、「いつかこういう仕事がしたい」という意識はいつも持っていました。卒業後は広告代理店や企業広報などを経て、人との出会いにも恵まれたなかで、記者として働くようになりました。

 

 

――幅広い分野で記事を書いていますが、記者として大事にしているものは何でしょうか。

 

自分の感覚で面白いと思ったらとことんやる、つまらないなと思ったら手を引くことを大事にしています。僕は映画が好きなのですが、「この人は心から楽しみながらもメッセージ性がある映画を撮っている」と、作品から伝わってくる監督さんていますよね。アメリカではクエンティン・タランティーノ、日本では西川美和さんとか。

 

僕も自分の文章を読んでいる人から、「この人は楽しみながら書いている」と思われる仕事をしたいとは考えています。スケールが大きい話で恐縮ですが。

 

 

――実は私も映画が大好きでして、好きな映画について教えてください。

 

西川美和さんだと『すばらしき世界』『蛇イチゴ』『永い言い訳』が大好きです。タランティーノは何でも好きですが、『パルプ・フィクション』『デスプルーフ in グラインドハウス』『イングロリアス・バスターズ』が好きです。エンタメとリアルが共同している作品が好きかもしれません。

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