【3/3】大島薫さん、著書「ボクらしく。」で本名から生い立ち、AV時代まで赤裸々告白

目次

 

バーテンダー時代に泥酔してやらかしたエピソード

 

―ところで、新宿ゴールデン街には良く来られるんですか?

 

これまでに20回以上来ていますね。(「ボクらしく。」の編集者である)井戸さんが働いているWHOによく行きます。

 

 

―新宿ゴールデン街の魅力はどんなところでしょう?

 

お店を選ぶ楽しみがありますよね。あと、喧騒の中にある孤立したところが好きなんです。ボクは大阪の中崎町ってところに住んでいたことがあって―東京でいうと三軒茶屋や下北沢に近いのかな、古民家を改造した雑貨屋があったりするんです。雰囲気はそんななんですけど、すぐ横が梅田っていう繁華街。歩いていける距離に高層ビルが建ってるみたいな感じがあって。

 

ゴールデン街も時代から取り残された感じというか、ポツンとした感覚になるというか。賑やかなんですけど、昔から大きく変化しているわけでなく、ここが本当に新宿歌舞伎町なのか、って感じがしますね。

 

 

―お酒は結構飲むんですか?

 

人と一緒なら、っていう感じですね。前に一緒にいた子とゲームを―山手線ゲームみたいな、飲ませるためだけのゲームをしようみたいなノリになって、場の空気を壊すのもアレだからっていうんで付き合ってたら、テキーラを14杯くらい一気飲みさせられました(笑)。

 

もちろんそれとは別に、自分で頼んでる飲み物もあるんですよ。最悪だなと思いながら、その日泊まってるホテルに帰ったことがありました。

 

 

―それは相当な飲んだくれですね……酔っぱらってやらかしたエピソードがあれば教えてください。

 

だいぶ前になるんですけど、男の格好でバーテンダーをしていた時期があったんです。そこではお客様から「一杯どう?」って言われることが多くて、いつもヘベレケになりながら帰っていたんです。朝方に電車で帰るんですけど、寝過ごして最終の駅まで行っちゃったりするんですよね。「やばいやばい」と思って反対側のホームから乗ると、今度は最初の駅まで行っちゃって、なかなか家に帰れないって思いながら。

 

その日も何往復してるうちに、通勤ラッシュで人が大量に乗って来て、座れなくなってしまったんです。しんどい中、立ってたんですけど、意識がもうろうとして来て、カクって膝が折れたんですよね。そうしたら、前に立ってたおじさんに思いっきり膝カックンしちゃって、おじさんが思い切りバーンって倒れて。

 

ちょうど駅に着くところで、ドアがボクの後ろでプシューって開いて、ボクも後ろに倒れて、倒れているおじさんとホームにいるボクの目が合って静かにドアが閉まり、おじさんが倒れたまま電車で運ばれていった……っていうのが一番やらかした経験ですね。

 

 

―ありがとうございました(笑)。それでは最後に、「ボクらしく。」をこれから手に取る方にメッセージをお願いします

 

書店の平積みの場所にはなかなか置いてもらえない本なので、よくよく探してみてください。お店の人に聞いたほうが早いかも(笑)。

 

内容的な部分では、この本は「ボクらしく。」っていうタイトルですし、完全に大島薫という当事者が書いた話なんだ、っていう感じですが、啓もう活動ではありません。読んだ人が僕の半生や考え方を通じて、「自分の考えはどんななのかな」って顧みてもらえるものになったらいいかなと。ボクの意見に同調するものであったり、反対するものであったりしても、何か考えるきっかけが生まれる本であればいいかなと思います。(取材・文 コエヌマカズユキ)

 

 

oshima00

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