【1/3】大島薫さん、著書「ボクらしく。」で本名から生い立ち、AV時代まで赤裸々告白

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今年8月、衝撃的な表紙の本が発売された。上半身に何も身に付けていない美女、しかし胸は男性のそれのように膨らんでいない……その本のタイトルは『ボクらしく。』。著者は、史上初の女装セクシー女優としてデビューし、現在はタレント業を中心に活躍している大島薫さんだ。

 

自伝的エッセイとなる本書では、これまでの半生を赤裸々に明かし、自分の未来像を描いた短編小説も収録されている。出版の経緯から、目標に掲げる「大島薫のアイコン化」の真意、そして夢を叶えるために心掛けてきたことなど、”大島薫らしい”言葉で語ってもらった。

 

目次

編集者から「薫ちゃんの考えが出る本のほうがいい」

 

―著書の発売おめでとうございます。とても読みやすく、ユーモアもあって楽しく読めました。文章が上手いのもそのはず、本の中でも書かれていますが、大島さんは元々小説家を目指していたのですよね?

 

はい。中学生の頃に書き始めたのですが、小説と呼べるものでも、何だったら文章と呼べるものかも怪しい状態で。ただ昔から、自分が作った作品や発言を評価されたい気持ちが強かったので、書いた文章も人に見てもらいたいと思うようになって、小説投稿サイトに投稿を始めたんですね。そのサイトは、投稿する人がほかの人の小説の批評もする感じで。

 

ボクも批評しないといけないし、批評されないといけないので、しっかりしたものを書きたいと思って、文章のことを勉強するようになりました。そのときに読んだのが轡田隆史さんの『うまい!と言われる文章の技術(三笠書房)』で、それを教科書にして書いていました。

 

 

―文章を書くときに気を付けていることがあれば教えてください。

 

テンポは気にしていますね。推敲するときはいつも声に出して確認しますし、言葉を選ぶときもテンポの良い方を選ぶようにしています。

 

 

―書くだけでなく、本を読むのも好きだったのですか? 

 

はい。大沢在昌さんが好きで、「砂の狩人」とか「ザ・ジョーカー」とか「夢の島」とかよく読んでいました。ミステリーが好きなんですよね。

 

 

―「ボクらしく。」は、セクシー女優を卒業されてからの活動第一弾となる作品ですよね。どういった経緯で出版されたのですか?

 

写真集を出したいです、という話を(『ボク〈が〉大島薫。』などを手掛けた)編集者の井戸隆明さんに持っていったんですけど、井戸さん的には「もっと薫ちゃんの考えが出るような本の方がいいんじゃないか」っていうことで、フォトエッセイっていう形を取りました。

 

 

―執筆期間はどれくらいかかりました?

 

文章についてはちょこちょこ書いてたものがありましたけど、(セクシー女優時代に所属していた)事務所を辞めてからじゃないと動けないというのがあって。6月1日に事務所を辞めて、それから書き始めました。3~4か月くらいで書き上げたのかな。

 

 

―執筆する中で苦労したことがあれば教えてください。

 

この本は「生い立ち」とか「ファッション」とか、幾つかに章が分かれているんです。編集長から投げかけられたテーマについてボクが書いてるんですけど、「未来について書いて」って言われたのが辛かったですね。

 

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