【後編】第52回文藝賞「ドール」山下紘加さん 受賞作は“ラブドールから出発した青春小説”

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登場人物たちとは「あまり友達になりたくない(笑)」

 

―「言葉や表現に慎重でありたい」と受賞の言葉にありましたが、本作執筆の際もやはり最も気を付けたポイントだったのでしょうか?

 

はい、最初から最後まですごく丁寧に書こうという意識はありました。言葉、構成、流れ……中でも一番は“言葉”ですね。慎重に、すごく丁寧に書きました。そこがこれまで書いてきた作品と違うのかもしれません。

 

 

―小説の舞台は中学校ですが、山下さんご自身はどんな中学生でした?

 

小さい頃から本は読んでいましたが、いちばん中学生の頃の読書量が多かったと思います。あと、部活動はバレーボールをやっていました。クラスの子とも普通に話していましたし、ごくごく普通の中学生だったと思います。

 

 

―作品に登場する学校のクラスは、キャラクターの描写も細かく、とてもリアルですが、やはり、中学生のときから、クラス全体をよく観察していたのでしょうか?

 

そのとき見ていた意識はないですけど、今になって、見ていたのかな、とは思います。

 

 

―現在の山下さんのまわりにも、登場人物のような人っています?

 

いませんね。いたとしても、あまり友達にはなりたくないです(笑)。