前橋に朔くんがやってきた!朔太郎のふるさとで開催された『月に吠えらんねえ』原画展レポート

2016年は詩人・萩原朔太郎の生誕130年。翌年には第一詩集『月に吠える』の刊行100周年を迎える。いわば朔太郎にとって記念すべき年に、漫画『月に吠えらんねえ』(講談社)の朔くんが前橋にやってくるらしい! そんな噂を聞きつけて、『月吠え』ファンライターの筆者は早速、朔太郎の故郷である群馬県・前橋へ。

 

聞くところによると、朔くんには「Gallery Art soup」で会えるという。萩原朔太郎の生家跡のほど近く、前橋中央通り商店街の一角にある2階建ての建物だ。

 

Are soupの前にて、オーナーの中林智洋さん。

 

朔太郎の命日直後に実現した奇跡のコラボ

 

はやる気持ちを抑えて、入り口右手にある階段を上がり、2階の少し奥へ進む。すると、鮮やかな『月吠え』5巻のフルカラーのカバーを始め、『月吠え』の出力原画を発見! そう、ここで『月吠え』の出力原画展示が開催されていたのだ。改めて一枚絵で見るカバーの色彩の鮮やかさと格好よさが際立ち、筆者は大興奮。

 

 

この展示は、企画展「文学の過去と未来展(2016年5月13日~5月29日)」の一つとして開催された。開催直前の5月11日は朔太郎の命日ということもあり、中林さんには「(朔太郎の)生まれ故郷の前橋で、朔太郎にまつわる展示がしたい」という思いがあったそう。そこで実現したのが、漫画『月に吠えらんねえ』とのコラボレーションだった。

 

出力原画を観るために何度も足を運ぶ来場者もおり、中林さんは『月吠え』の魅力を改めて感じたと言う。さらに、今回は月吠えファンによるファンアートの募集があり、全国の月吠えファンの渾身の作品も展示されていた。朔くんのイラストやパラパラ漫画など、『月吠え』ファンの聖地とも言える前橋で全国のファンの愛情を感じ、多幸感に包まれた。